メンター・グラフィックスの PCB 製品は、仮想マシン (VMware、ESX Server など) における動作について基本的に問題はないと見られています。仮想マシンは弊社の品質管理工程においても使われており、確認されている仮想マシンに由来する問題は僅かです。しかしながら、仮想マシンに関する包括的なテスト サイクルは実施されておらず、仮想マシン固有の特性および弊社アプリケーションへの影響についての解析は行われておりません。そのため、仮想マシン技術そのものの制約は想定されるものの、起こりうる問題全てを把握することはでき兼ねるのが実状です。現時点で確認されている問題をご紹介すると以下のようになります。
- 高速処理されるインタラクティブなグラフィック開発における問題。例えば 、Expedition PCB のインタラクティブな編集環境や OpenGL ベースの Expedition 3D Viewer 環境は、物理的なハードウエアと同じパフォーマンスでは動作しません。
- DMS サーバのように、大量のネットワークまたはディスクのスループットを要求する製品は、物理的なハードウエアと同じパフォーマンスでは動作しません。
- インタラクティブなアプリケーションでは、graphical abstraction layer (グラフィック 抽象化レイヤ) が原因で図形の表示に若干の問題が生じます。
上記の点が問題となる場合は、仮想マシンの使用を推奨いたしません。
仮想マシンの問題の大半はパフォーマンスに関わるものです。仮想マシンは抽象化層で動作し、このことはアプリケーションとハードウエア間の処理にもう一段階の処理が追加されることを意味します。そのため、ハードウェアに対するアプリケーションの処理最適化が困難、場合によっては不可能となります。また、仮想マシンの用途は管理上の利便性であり、パフォーマンスの向上を目的に設計されていません。これらの理由から、アプリケーションの実行にあたって高いパフォーマンスが要求される状況や、ハードウェアとの直接的なインタフェースが必要不可欠な状況では、仮想マシンを使用するべきではありません。弊社カスタマ・サポートに仮想マシン上のパフォーマンスを問題提起していただくにあたっては、同じ現象が仮想マシンではない通常の環境でも発生することを事前にご確認いただけますよう宜しくお願いいたします。
弊社 PCB 製品の仮想マシンにおける動作について、メンター・グラフィックスは可能な範囲でサポートさせていただきます。問題発生時には、弊社エンジニアが極力対応させていただきます。しかしながら、解決策・回避策が見つからず、物理的なハードウェア上では問題が再現されない場合、仮想ソフトウェアのベンダーへのお問い合わせを提案させていただくことをご了承ください。

